Rで葉っぱを分類してみた②(SVM, randomForest, Naive Bayesなど)
前回の記事からの続編になります。
前回は36種の葉っぱの形状データと手触り(texture)データについて、k近傍法による識別を行いました。今回はSVMやRandomForest, Naive Bayesなどの手法により、識別を行います。
今回使用する ソースコードは次の通りです。
各手法による識別率の結果は次の通りとなりました。
パラメータチューニングをだいぶ怠っておりますが、k近傍法以外の手法ではまずまずの結果を得ることができました。
前回の記事の考察の繰り返しになりますが、k近傍法での判別が難しいことから、各クラスの中でデータ距離が大きいことが示唆されます。また、各変数が独立であるとの仮定を置くNaive Bayesでも良い結果が出ており、ある程度変数間の相関を無視できることが示唆されます。
識別率のみを見ると線形判別が最もよい成績を出していますが、他の手法が優れている部分もあります。たとえばクラス7のデータなどはrandom Forestの方が優れています。
今回の記事では手法それぞれの特性と結果の違いを分析することはしませんが、それぞれの識別関数をアンサンブルする(組み合わせる)ことで、識別率は向上を図れると思われます。
仮にこのような多クラス分類が、葉っぱの分類ではなく、保険の料率にビックデータを織り込んでいく場合(例えばウェアラブル端末から取得した活動データを料率に反映する場合)に活用されることを考えてみます。
アクチュアリーに期待される役割として考えられることは、①多次元のデータをわかりやすく要約すること、②モデルの精緻さと簡明さのバランスをとること、③コストとリターンのバランスをとること、などでしょうか。
次回は株価リターンもしくはpython導入を扱う予定です。